# アルマイト処理完全ガイド

## 工程の流れ
アルミニウム専用の表面処理として、独自の工程管理が必要です。

**1. 前処理**
– アルカリ脱脂
– エッチング処理
– デスマット処理
※素材表面の状態が仕上がりを左右

**2. 陽極酸化処理(本工程)**
– 硫酸アルマイト(一般的)
– シュウ酸アルマイト(硬質用)
– 電解条件の管理
※用途に応じて浴種選択

**3. 色付け(必要に応じて)**
– 電解着色
– 有機染料染色
– 無機染料染色
※色調は素材にも依存

**4. 封孔処理(シーリング)**
– 沸騰水封孔
– 低温封孔
– ニッケル封孔
※耐食性付与の重要工程

## 特徴と用途
– 高い耐食性
– 電気絶縁性
– 多彩な色調可能
– 硬質皮膜選択可
→建材、電機部品、機械部品に最適

## 価格の考え方

**計算方法**
– 面積計算が基本:80-300円/dm²
– 最低価格:50-200円/個
– 硬質は割増料金

**価格変動要因**
– 処理種類(一般/硬質)
– 膜厚
– 色付けの有無
– ロットサイズ

## 発注時のポイント
– アルミ材質の明示
– 膜厚の指定
– 色調要求の明確化
– 用途の説明

## 品質管理
– 膜厚測定
– 耐食性試験
– 色調確認
– 硬さ測定(硬質の場合)

*素材選択の注意点*
– ダイカスト材は要相談
– リサイクル材は不向き
– 合金種により仕上がり変化
※試作推奨