食事制限ダイエットにはリバウンドがつきものです。
なぜならば人の身体には “恒常性” という機能があるからです。
恒常性と聞くと体温調節を思い浮かべる方が多いと思いますが、その他にも様々な機能があり、生きていく上で身体のバランスを取ろうとします。
カロリー制限を行うと身体が飢餓状態を作り出し、食べ物を体内に取り込もうと必死になります。そのために、少ない量を食べても太りやすい身体になってしまったり、強い空腹感に襲われたりします。
♦ 満腹感を決めるのは、胃の膨張ではない?
満腹感は決して胃の膨張だけで判断していません。ここで面白い実験をご紹介したいと思います。
ある医師が健忘症の(前の出来事を記憶できない)患者数名に十分な食事を与えました。当然患者さんたちは出来事を記憶できないために、自分が食事をした記憶がありません。
その後すぐに医師は再び患者たちに食事を与え続けました。すると満腹であるにも関わらず患者は食べ続けたといいます。
何が言いたいかというと、食事をしたかどうかという認識を脳がしっかりとしなければ、満腹感は得られないということです。
カロリー制限ダイエットはいつもよりも少なくヘルシーな食事を、自らが食べているという認識があるので強い空腹感を促し、さらに栄養のあるものを摂りこもうとするわけです。
そして脳への情報のほとんどが視覚情報となります。つまり視覚情報を操作することで普段より少ない量で満腹感を得られるということです。
♦ 視覚トリックを利用した効果的な食事の方法を7つ
① 食器の大きさを小さくする
飲食店にによって一人前の量は異なりますし、男女関係なく同じ量が出てきます。
普段男性よりも食べる量が少ないはずの女性が、男性と同じ量を完食したという経験はありませんか?
それは、目の前の一皿が自分のぶんであると認識しその量を食べ終わるときに満腹になるからです。しかし、それを応用し食器を小さくすることで、普段より少ない量でも満腹になることもできます。
もし量が少ないと感じてもダイエット中では罪悪感を感じて2皿目に行く気にならず、一皿だけで十分...となるわけです。
食器の大きさですが、あまりに少なすぎても良くなくて、いつもより8割くらいの大きさが良いでしょう。
デザートや副菜や白米など色んな食べ物に効果的だと思います。何に関しても小さいお皿に盛りつけてみましょう。スープを飲む量を増やすと、食べた気にもなり満たされるので、スープのお椀は大きくしてみましょう。
② コップやグラスは縦に長いものを使う
例え同じ量が入っていたとしても、高さの低く横幅が大きいコップよりも、縦長で細いコップのほうが入っている量が多く感じてしまいます。
飲み物の水位が高いと “こんなに多く入っている” と錯覚し、縦長ですから少し飲むだけで ”こんなに減ってしまった。こんなに飲んでしまった。“ と錯覚します。
結果的にあまり多く飲まずに済むわけです。
また上記の食器の大きさを小さくするでも紹介した通り、人は数の概念に弱い生き物ですから、一杯目飲み終わり二杯目とはいきづらいわけです。
甘いドリンクやお酒などのダイエットにあまりよくない飲料は縦長のグラスで飲んでみましょう。
③ 使いづらい道具(箸・スプーン・フォーク)を使う
ここで重要な点は、いかに食事の時間を長く引き伸ばし、いかに多く手を口に持っていくかです。食べてから満腹感を感じるまでの時間は、約20分と言われています。
長い時間をかけることでたくさん食べていると錯覚させることが大切です。こうして無駄食いを阻止します。
スプーンやフォークは小さく使いづらいものを用いることで、何回も口に手を持っていく動作により、食べる時間も長くなり、また口に入る量を制限することで咀嚼回数を増やすことにも繋がります。
利き手と逆の手で食べることもいいかもしれません。さすがにお箸は難しいですが...
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頑張らなくていい簡単ダイエット方法7選ー②ー