# 電解研磨完全ガイド
## 機械研磨との違い
– **研磨方法**
電解研磨:電気化学的な溶解
機械研磨:物理的な研削
– **特徴比較**
電解研磨:面全体の均一処理/残留応力無
機械研磨:方向性/残留応力有り
– **適用範囲**
電解研磨:複雑形状も均一に
機械研磨:平面や単純形状向き
## 工程の流れ
化学的な表面溶解による高品位な仕上げ処理です。
**1. 前処理**
– 脱脂洗浄
– アルカリ洗浄
– 酸洗い
※表面の清浄度が重要
**2. 電解研磨(本工程)**
– 電解液による表面溶解
– 電流密度管理
– 温度管理
※条件設定が品質の決め手
**3. 後処理**
– 水洗
– 不動態化処理
– 乾燥
※素材に応じて選択
## 特徴と用途
– 鏡面光沢
– 表面粗さ改善
– 耐食性向上
– バリ取り効果
→医療機器、食品機械、半導体装置に最適
## 価格の考え方
**計算方法**
– 面積計算:200-800円/dm²
– 時間計算:要相談
– 最低価格:100-300円/個
**価格変動要因**
– 素材種類
– 要求光沢度
– 形状複雑さ
– 前処理必要度
## 発注時のポイント
– 素材の明示
– 目的の明確化
(光沢/バリ取り/不動態化)
– 要求表面粗さの指定
– サンプル処理推奨
## 品質管理
– 表面粗さ測定
– 光沢度測定
– 不動態膜確認
– 寸法測定
*主な対応素材*
– ステンレス鋼:最適
– チタン:可能
– アルミ:条件付き
※材質により仕上がりが異なる
## 効果と用途別の使い分け
– 光沢重視→高電流密度
– バリ取り→長時間処理
– 不動態化→後処理重視
– 粗さ改善→条件最適化
*注意点*
– エッジは丸み付く
– 寸法変化あり
– 素材の状態で効果に差
– コスト高め