指導した生徒を紹介します。
逆転合格を果たすヒントになれば嬉しいです。
また、雰囲気や考え方を知ってもらえたら嬉しいです。
第一弾は偏差値が44→62と18上がった生徒です。
出会い
高校受験に向け、中3の5月から指導開始しました。
直後の模試で偏差値44でした。
本人が強く望んだ高校は偏差値63でした。
志望と実力にギャップがある状態ですね。
「第二志望はある?」と何度か尋ねましたが、「第一志望に絶対に行きたい、第二志望はない」と強く言われました。
そこからどのような受験生活を歩んだのでしょうか。
覚悟を決める
最初はゆったりしたペースで進めていました。本人もゆったりしていました。
指導初めて1ヶ月たった6月に本人と話をしました。
「今から本気で頑張れば、偏差値60~63くらいにはなると思う。受験までに間に合うかギリギリのライン。どうする?」と尋ねました。
この話をした理由としては、
①現状のペース・やり方だと、偏差値50いけば良いところ。志望校には到底及ばない。と判断しました。
②正直な話をして、納得いく後悔ない受験生活を送ってほしい。
と思ったからです。
「先生に沿って必死に頑張ります。」
そう信用してくれました。覚悟を決めました。
そこから必死に突き進みました。
【補足】
私がここを目指してほしいと言うことはありません。
現実と本人の目標に沿って最短で目標を達成できるよう導くことが仕事です。
手段も生徒に合わせます。ガムシャラにする生徒、マイペースにする生徒、様々です。
思いや願いの強さはすぐに分かります。
この生徒は、覚悟の決まり方がダントツでした。
中だるみ
そこから必死に勉強し、順調に偏差値は上がっていきました。
秋頃には偏差値が55になっていました。
しかし、偏差値55前後で2カ月停滞しました。
これまで順調に来ていたが、本人の中だるみがありました。
また偏差値が上がると競争集団のレベルが上がり、一層頑張らないと偏差値は上がりません。
これらが合わさって成績横ばいでした。
また反抗期がやってきて、激しい親子喧嘩をしていました。
精神的に不安定になったことも要因です。
この時期の停滞が尾を引く形になるとは本人も気づいていませんでした。
追い込み
なんとか2カ月で中だるみを乗り越えました。
この時期は家庭の話、将来の話をよく聞いていました。
志望校に向けこのままではマズいと本人なりに思うところがあったようです。
最後2カ月怒涛の追い込みをかけていきました。予定より、1カ月ペース遅れでした。
それでも何とか最後の模試で62を取りました。
志望校の決定
目標は偏差値63の高校でした。確実に合格するなら65は欲しいところです。
模試以降の伸びを加味しても、偏差値62では合格できない可能性がありました。
公立高校は合格できる高校にすることが多いです。志望校を下げるのが一般的です。
その前提で考えると、チャレンジ要素のある志望でした。
その話を踏まえ、本人とご両親で志望校を決めてもらいました。
10日後にもらった答えは、
「挑戦する」
でした。
結果
第一志望には届かずでした。
第二志望の私立(偏差値61)の高校に合格し、入学しました。
嬉しかったこと
・受験後に「先生と出会わなかったら、第二志望の高校にすら絶対入学できなかった。ありがとう。」と言っていただけました。
私は第一志望に合格してほしかったです。それを叶えられず申し訳ない気持ちで一杯でしたが、その言葉をいただいて少し救われました。
・今でも定期的に連絡をくれ、近況報告をしてくれます。
・出会った最初と比較して、偏差値は伸びました。その爆発力は凄まじく、日々成長される様子に立ち会えて、楽しかったです。
【分析】成績をあげるには?
絶やさない努力
成績を上げた要因は、努力し続けたことです。途中から目つきが変わっていました。
成績を上げていくんだという強い意志がありました。
素直さ
本当に素直な生徒でした。アドバイスを聞く姿勢が素晴らしかったです。
勉強法を変えても素直に受け入れ付いてきてくれました。
地道な学習も素直にしてくれていました。
指導をしていると、中には俺流を通したがる生徒もいます。
過去の踏襲を変えられるかは成績に直結します。
我々もプロですから、どうすればどうなるかは分かっています。
苦手から逃げない
とにかく理数系が弱かったです。中3になるまで苦手だった理数系を放置したままでした。
中1の範囲から学びなおしました。
定着するには時間がかかりました。
学校では中3の単元が止まらず進行していました。その最中での学び直しは大変でした。
各学年の内容は次の学年に持ち越さない。しっかりマスターしてから進級する。
これが重要です。
新単元を学んでも、その前提になる単元が疎かだと上手くいきません。
勉強は積み重ねです。重なっていかないとそこで止まったままなのです。
苦手でも逃げずに向き合い改善することが必要です。
指導回数
5,6,7月:週2回
8,9,10月:週3回
11,12,1月:週4-6回
直前期は演習→解説の繰り返しで回数は多かったです。
解き終わるのを待っている時間も増え、指導回数も増えたので、直前期は価格を下げて対応していました。