生徒に合った先生を探す
いくつかのケースに分類してみました。
①生徒の学力が高くて、先生が教えきれないケース
この場合は学歴や経歴の良い先生を探すべきです。
先生が考える・調べる時間が多いと時間の無駄です(それでも教えきれたら良いほうです)。
個別指導での経験ですが、
中学受験(算数)の生徒を指導していた先生が授業の途中で教えられませんとやって来て、
授業の途中で交替したことがあります。
家庭教師では途中交代になりがちなケースです。
生徒が何も言わないと、ご家庭で気づくのが遅れます。
また指導内容が高度になってくると、先生側の理解が甘いので、
上辺だけの授業になってしまい、本質的な学習を阻害してしまうケースが多いです。
単に公式の使い方だけを教えて、公式の背景や理論を教えられないケースです。
難関校はこの辺りを突いてくる問題もありますから、表層的な勉強にならないように注意が必要です。
ご子息に合った先生かは常に考えておくべきです。
②生徒の学力が低く、先生が理解できないケース
家庭教師を探す際に、先生の学歴を追い求めるご家庭があります。先生の経歴を追い求めるご家庭があります。
この場合は反ってマイナスなこともあります。
先生が立派だとご家庭が安心してしまって、生徒の学力もそれに近づくと思ってしまうケースがあります。
まず生徒が勉強しないと、いくら授業が良くても成績は上がりません。
これは序の口として、
「理解できない理由が分からない。つまづくポイントを見落として、生徒が理解できていないまま授業が進んでしまう。」
ことが発生するのです。
生徒が悩んでいるポイント、詰まっているポイントが抑えられず、理解したこと前提にサクサク授業が進んでしまうことがありがちです。
「なんでこれも分からないの。」と先生がストレスを感じ、お互い険悪なムードになるケースがあります。
お子様のその時の学力に合った先生を探すことが幸せです。
そこまで学歴や経歴がなくても、生徒の躓くポイントが分かって、そこを抑えた指導をしてくれる先生の方が、遥かに幸せで学力も上がります。
お子様にはどういう指導が必要かを考え、それに合った先生を求めると良いです。
学歴や経歴だけで測れるものではありません。
③生徒のやる気を出すのが得意・苦手なケース
先生の性格によります。
㋐「生徒のやる気を前提に指導を進めていく指導」と㋑「生徒のやる気を引き出すことに重きを置いた指導」があり、
先生によって得意不得意が分かれます。
私は前者が得意で後者は苦手です。
㋐:何をしたら良いか、どのように勉強したら良いかをベースに進めます
㋑:どうしたら机に向かってくれるか、勉強してくれるかをベースに進めます
先生によって得意な指導が非常に分かれる部分です。
お子様に必要なのはどちら寄りの先生か吟味しましょう
運営会社に委ね過ぎない
家庭教師の派遣では、運営会社側が先生を理解していることはあり得ません。
学歴や経歴や簡単な特徴と条件をもとにサクサク紹介しているだけです。
紹介する担当者と採用する担当者は別です。扱っている案件も多いです。
精度の高いマッチングを大手に求めても難しいと思います。
先生に委ね過ぎない、求めすぎない
「成績が上がるのは、生徒が勉強するから」この原則を抑えておくことです。
教師側は理解の促進、やる気の促進、行動(勉強)の促進の一助にしかなりえません。
個別指導にて、ご子息様の成績が上がらないからと、頻繁に先生を変えるご家庭に出会ったことがあります。
授業は遅刻する、授業中は居眠りをする、宿題はやって来ないの常習でした。
この辺りの変革を先生側に求めていたようですが、求めすぎな印象でした。
(週1回80分の授業でしたし。)
読者のみなさんも色々なサービスを探し、より成績が上がるサービス、合格確率が上がるサービスを求めているのは理解できますが、
最後は本人が勉強するかどうか、です。
この原点は常に抑えておくべきと感じます。